2019年8月10日(土)に大雄山でムササビ観察会を開催しました。連日の猛暑日の影響で夕方になっても蒸し暑い中でしたが、8人の方たちが参加してくれました。


参加者一同は、18時からスタッフの解説を聞きつつ針葉樹にできた樹洞や食痕を観察して最初の観察ポイントに向かいました。川にかかる橋の上から目の前の杉の大木にできた樹洞を見上げるとムササビが2頭、仲良くひとつの穴から顔を出していました。しばらく見ていると1頭が樹洞から出て幹を登り始め、続いてもう1頭も出てきました。最初に出てきたムササビは、どんどん幹を登って上の方からもう1頭を呼んでいましたが、数回鳴いた後に川下に向かって飛んでいきました。十数メートルの滑空に参加者&スタッフ一同、大歓声。残る1頭もすぐに飛び出すかと期待して待ちましたが、引っ込んでしまって出てきませんでした。


ちょうどその頃、駐車場や道路のあたりが警察車両の赤色灯やサイレンの音で騒がしくなってきました。もしかしたら怪しい集団(我々?!)がいると通報でもあったかと心配しましたが、どうやら別件だったようです。気を取り直して次の観察ポイントに向かいましたが、だいぶ騒がしくなってしまいムササビ観察には向かない雰囲気になってきました。そろそろ終わりにしようかと移動しかけた時、ひょっこりと1頭のムササビが大木の枝先に現れました。小刻みに頭を上下させて今にも飛び出しそうなムササビを全員で見上げて待ちました。そろそろ首が痛くなってきたと思いだした頃、ふわりと無重力を思わせる滑空で闇の中に消えてゆきました。
今回の観察会では、3頭のムササビを観察することができました。夜空を背景に滑空するムササビの姿は、それを観察する者に生き物の素晴らしさ、自然界の面白さを教えてくれます。「第3回 夜の観察会」は未定ですが、きっと開催しますので次回もぜひご参加ください。一緒にムササビのふわりと宙を舞う姿を観察しましょう。


「第2回 夜の観察会」の報告

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