8月2日(土)神奈川県自然環境保全センターにて、「第4回野生動物を学ぶ 夏休み体験教室」が開かれました。これは小学生を対象にした体験学習で、傷病動物に触れあいながら野生動物や取り巻く問題についての知識を深め、野生動物と人が共存するためには、どうしたらよいかを考える内容になっています。今回は、小学4年生から6年生の皆さんが参加してくれました。

まずはそれぞれ自己紹介をし、グループごとに分かれて「ふれあい体験」が始まります。。一つ目は、掃除体験。さまざまな動物がいる傷病舎に入り、掃き掃除や水かえを行います。動物がかなり近くにいるので、緊張した参加者もいたのではないでしょうか。二つ目は餌やり体験。テーブルに並べられた動物たちの餌の前で、センター職員の森重さんよりそれぞれの動物がどういったものを食べるのか説明を受け、その後実際に動物たちへ餌を配りました。三つ目はさし餌体験。獣医師の鵜飼さんより説明を受け、ボランティアスタッフと共にさし餌を行いました。皆さん緊張しながらも一生懸命行っていました。その後、アオサギやチョウゲンボウを間近に見ながら羽根や嘴の説明をボランティアスタッフから受けました。午前中の最後は、ヒヨドリ、ムクドリの放野体験。4つのケージが運び出され、それぞれ放野体験をしてもらいました。ケージを開けてもなかなか飛んでいかない個体もいましたが、最後は4羽とも無事に飛び立っていきました。

みんなでお昼を食べた後、午後は屋内での体験です。まずは、野生動物のケガの原因と対策を考え、救護の現状を知るためのゲームを行いました。それぞれスズメ、ツミ、コサギ、タヌキになりきり(お面をつけます)、その動物の食べ物探しに出ます。その動物はどんなものを食べるのか、グループで考えます。探している最中は、車が走っていたり、ネコがお散歩していたり、窓ガラスの向こうに餌があったりといろいろな状況に遭遇します。人間には問題ないことでも野生動物にとっては危険な状況が発生することを体験しました。これらを防ぐために私たちができることを皆で話し合い考えました。その後獣医師の久末さんより、センターで保護される野生動物の現状の説明を受けました。ゲームを体験したことで、説明がより理解できたのではないかと思います。次に、野生動物を守る方法を食べ物との関係から考えてみました。まずは日本にいる野生動物をあげてもらい、その動物の食ベ物をそれぞれ思いつくだけホワイトボードに書いてもらいました。そして人間と動物とで食に関しての違いをグループで話し合い、最終的に野生動物を守るにはどうしたらよいのかをまとめ、発表してもらいました。

最後はうちわ作りです。足跡のスタンプを押したり、絵を描いたり、デコレーションをしたりとそれぞれの個性あふれるうちわが完成しました。
今後も春休み、夏休みと楽しい体験教室を企画しています。小学生の皆さん奮ってご参加ください!

第4回野生動物を学ぶ 夏休み体験教室の報告
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